ストーリーも、ロケーションも!おしゃれさ溢れるミュージカルナンバー【サマコン曲紹介―キャラバンの到着編】
サマコンポップスステージ2曲目に演奏される『キャラバンの到着』。
化粧品や車のCMで使用されたこともあるので、聞き覚えがある!という方も多いのではないでしょうか?
大人っぽくておしゃれな曲だな~というイメージのこの曲ですが、元々何の曲なの?どんな場面を描いているの?など背景は意外と知られていないように思います。 今回は、この曲が使用されている映画、そして舞台となる町についてご紹介します。
映画『ロシュフォールの恋人たち』とは?
『キャラバンの到着』が使用される映画『ロシュフォールの恋人たち』は、1967年に公開されたフランスのミュージカル映画です。
監督・脚本はジャック・ドゥミ、音楽はミシェル・ルグランです。
二人は1964年に『シェルブールの雨傘』を手掛けたことでも有名で、この2作品は後のミュージカル映画界に大きな影響を及ぼしました。
映画のあらすじ
では、あらすじを簡単にご説明します!
舞台はフランス南西部の港町、ロシュフォール。
年に一度のお祭りを2日後に控え、ショーを披露する一座(キャラバン)も到着して町は大賑わいです。
このシーンで流れるのが『キャラバンの到着』。
軽やかなダンスのステップが印象的なシーンです。
この町に住む双子の姉妹が本作の主人公。
姉ソランジュは作曲、妹デルフィーヌはバレエで身をたて、パリへ出ていくことを夢見ています。
また、燃えるような恋をすることと、素敵な男性に巡りあうことは姉妹共通の憧れでもありました。
そんな中、デルフィーヌは画廊で自分にそっくりの肖像画を見つけます。「作者が理想の女性を思い浮かべて描いた絵だ」と聞いた彼女は、その作者こそ自分の運命の相手だと想いをつのらせます。
一方でソランジュは弟を学校へ迎えに行った時にすれちがった男性に一目ぼれします。
淡い想いに心躍らせる二人は欠員の出た一座に頼まれて、出演後のパリ行きを条件に祭りのショーに出演することになります。
姉妹の「運命の人」はどこにいるのでしょうか?そして、二人はパリで夢を叶えられるのでしょうか?
映画には姉妹だけでなく、祭りとそこで出会う人々の恋模様が描かれています。
個性豊かな登場人物たちがそれぞれどのように関係していくのかはこの映画の見どころです。
これ以上はネタバレになってしまうので、結末が気になる方はぜひ一度映画を観てみてくださいね!
ロシュフォールについて
映画の舞台であるロシュフォールは、前述した通りフランスの西南部にある港町です。
地図で見るとここです。
大西洋に流れ出るシャラント川の河岸に位置し、17世紀には太陽王ルイ14世の命令によって海軍工廠(軍隊直属の軍需工場)が作られました。
20世紀初頭に海軍工廠が閉鎖されてからは観光地に転じ、ビーチや温泉で人気のリゾート地となっています。
町の風景をいくつかご紹介します。
こちらは運送橋。
シャラント川に架かる橋なのですが、普通の橋とは違って、ゴンドラに人や車が乗ると機械仕掛けで対岸まで運んでくれる仕組みです。船の往来を妨げないための発明だそうです!
ちなみに、現在でも5~11月には人と自転車を乗せて運行しているようです。 映画はキャラバン隊がこの運送橋で川を渡るシーンから始まります。
次に、コルベール広場。
映画ではお祭りが催されるメインのロケーションです。
町の中心に位置していて、映画に出てくるお店ではありませんがカフェもあるようです。
この広場のように、ロシュフォールの町は全体的に白が基調になっています。青天とのコントラストが爽やかで素敵だと思いませんか?
オススメ音源
キャラバンの到着/ヒルフラット吹奏楽団
軽やかでありながら落ち着いていて大人な印象の音源です。
久石譲&New Japan Philharmonic World Dream Orchestra
吹奏楽版ではないですが、好きな演奏です。
まとめ
いかがでしたか?
お祭りと恋に心弾む映画の物語と、爽やかでおしゃれなロシュフォールの町について紹介しました。少しでも参考になったら嬉しいです!
コロナ禍で海外旅行は難しいですが、ぜひサマコンでフランスの港町に脳内旅行!してみてくださいね!
編集後記
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