吹奏楽を語るなら、この人物は外せません 【サマコン曲紹介―シンフォニア・ノビリッシマ編】

今度のサマコンで一曲目を飾るのはシンフォニア・ノビリッシマです。

定番中の定番ともいえるこの曲。 この曲の背景を、吹奏楽コンクールを中心に改めて整理しておきましょう!

作曲者ジェイガーについて

ロバート・エドワード・ジェイガーは1939年8月25日生まれ(今年で82歳)のアメリカの作曲家です。吹奏楽のみならず管弦楽や合唱、歌劇など、彼の作品は115曲以上に上ります。

吹奏楽の作品では、「吹奏楽のための交響曲」や「シンフォニア・ノビリッシマ」、「ダイアモンド・バリエーションズ」などなど数多くの名作を世に残しています。

日本では、ジェイガーの手掛けた曲が吹奏楽コンクールを中心に1970年代に大流行し、数々の曲が名曲としての地位を確固たるものにしました。

シンフォニア・ノビリッシマもその一つです。

吹奏楽コンクールとジェイガー

ジェイガーは1978年の吹奏楽コンクール課題曲(A)「ジュビラーテ」を手掛けており、日本でもなじみの深い作曲家です。

当時この課題曲は非常に人気で、コンクールで取り上げる団体が多かったそうです(一方でこの時代ジェイガーと双璧を成すといっても過言ではなかったくらい名の知れた作曲家マクベスが手掛けた課題曲(B)「カント」は全国大会で演奏すらされませんでした...)。

様々なジェイガーの作品がコンクールで演奏されてきましたが、ダントツで回数が多いのがシンフォニア・ノビリッシマです(次いで吹奏楽のための交響曲)。全国大会では1969年の阪急百貨店吹奏楽団の演奏を皮切りに流行しました。

現在ではコンクールでの人気は下火であるものの、演奏会における重要なレパートリーとして高い人気を誇っています。

シンフォニア・ノビリッシマってどんな曲?

邦題として「吹奏楽のための高貴なる楽章」とつけられており、その名の通りゴージャスで品のある曲調です。

急―緩―急のシンプルな構成で、美しい旋律が印象的です。ジェイガーは妻に向けてこの曲をかいたそうですが、中間部の旋律から特にその雰囲気が感じ取れます。 オーボエのソロにも注目です!

YouTubeで聴けるおすすめの演奏動画

東京佼成ウインドオーケストラ

ゴージャスな分厚いサウンド非常に魅力的です!

なにわ《オーケストラル》ウィンズ

2017年を最後に解散してしまったなにわの演奏です。オーケストラ奏者らしいシンフォニックなサウンドが素敵です。

Banda La Primitiva Callosa d’en Sarrià

たまには一風変わった音源を。スペインのバレンシア南部アリカンテ州の町カジョサ・デン・サリアのバンドの音源です。この町は自然豊かで、中世の都市構造と城塞が残っており、観光地としてにぎわっているそうですよ(筆者は行ったことがないのでインターネットより引用しました)。

まとめ

今回はシンフォニア・ノビリッシマを吹奏楽コンクールに軸足を置いて紹介しました。

長い年月の間世界中で人気の曲なので、いろいろな時期の、いろいろな地域の音源を聴き比べてみると新たな発見があって面白いですね。

ぜひたくさんの音源を探してみてください。

そして阪吹がどんな演奏を披露するのか、ぜひ会場でお確かめください!

編集後記

阪吹ブログでは、大阪大学吹奏楽団ではサマーコンサートに向け、団員の活動やサマーコンサートの内容をお伝えしています。

今後の記事の内容や運営方法のもっと良くしていくため、みなさんの意見を参考にさせていただきたいです。

もしよろしければ、以下のアンケートにお答えいただけますでしょうか。今回の記事のご感想などもいただけると、とても励みになります。団員へのメッセージも募集しています。

どうぞよろしくお願いいたします。